技術者が自分の好きな技術を使うという事
(ここで言う「使う」とはエンドユーザーとしての「使う」ではなくて、エンドユーザーに価値を提供する為に技術者が技術を「使う」を指しています。)
技術と技術者はセット
技術というものは本来、単独にはなり得なくて、必ずそれを使う技術者がいるものです。技術はそれを使う技術者とセットになって初めて成果を出します。
ということは当然、技術が発揮する成果量は技術者単体のパワーとかその技術者がどれだけその技術を使いこなせるか、応用できるかという要素がとても重要になります。
技術への情熱
成果量の一旦を担う技術者のパワーは、主観的な要素によって激変します。つまり技術者がその技術を好きか嫌いか、情熱を持てるか否かが成果量にとても大きく影響するのです。
技術単体だけでみると、解決対象となる問題に対して得手不得手があるのは当然ですが、それを誰が使うかが成果量を左右する重要な要素だとすると、その技術者との組み合わせで技術の選択をするべきなのだとボクは考えています。
つまり技術者が決まっている(例えば自分がやる事が前提)のであれば、その人が好きな技術、使いたい技術は「好きで情熱を持てる」その時点で他の技術よりも大きなアドバンテージがあるという事なのです。
一般的な企業が背負う重荷
企業活動においては、その人ありきはNGとされているので このような選択は中々できないとは思いますが、ある人がいなくなる事を前提にするという事は、ユーザーに価値を提供すると同時に、平凡な技術者が成果を出せる為の仕組みをつくらなければならないという重荷を負う事になります。変化が激しい技術業界において、これは重大すぎる重荷です。
最近ある機会に「どうしてこの技術を選択したのですか?」と聞かれる事がありました。その際ボクは「この技術が大好きだからです。」と答えたのですが、それをきっかけに、この答えの背景についてこんな事を考えたのでここにメモとして残します。